気象予報士は国家資格
あまり知られていませんが、気象予報士は国家資格です。
そのため、気象予報士になるためには国家試験を受験して合格しなければなりません。
気象予報士の資格というのは毎年2回行われており、年齢や職業制限が全くありません。
そのため、学生であっても受験をすることができるため、毎年様々な年齢や職種の人が受験をしています。
試験の内容は気象に関する専門知識や天気図の読み取りといったことが出題されます。
一般教養で答えることができるものではなく、しっかりと試験勉強をして対策をしなければなりません。
気象予報士の試験はとても難しく、合格率は毎年5パーセントほどというとても狭き門です。
気象予報士の仕事
時々勘違いをしている人がいますが、テレビのお天気ニュースのキャスターは皆が気象予報士の資格を持っているわけではありません。
気象予報士になってキャスターの仕事をこなしているという場合もありますが、キャスターが気象予報士や気象庁発表のデータを読み上げているということもあるので、気象予報士の仕事がお天気キャスターであるというわけではないのです。
また、気象予報士を雇用しているという気象会社はとても少ないですし求人も滅多にあがりません。
そのため気象予報士の資格を取得したからといってその資格を活かして働くということはなかなか難しいのです。
気象予報士は空を見ることが好き、天気図を見ることが好き、という人がそのスキルの証明として取得する資格であり、資格を利用して仕事をするということはあまり考えない方が良いと言えます。
気象予報士と気象大学校
気象庁の幹部職員候補を養成するための機関として気象大学校という施設があります。
ここを卒業すればほぼ自動的に気象庁への就職が可能です。
そのため、気象庁で働くには気象予報士の資格が必要というわけではないのです。
気象予報士というのはもともと気象庁の業務を民間委託するために始まった資格であり、気象庁職員とは全く関連がありません。
そのため、気象庁で働きたいと思って気象予報士の資格を取得するというのは見当違いなことなのです。
気象庁で働きたいと思えば気象大学校に入学することが必要です。
ただし、気象大学校は満20歳までしか入学することができませんし、学生時代から公務員として扱われるために給与が支給されるということもありとても人気があります。
そのため、気象大学校に入学するためには相当な勉強が必要です。