医療

歯医者になるには

紙コップ

歯科医師になるにはどうすれば良いのか

歯科医師といえば、歯科大学に通わなければならないとか国家試験を受けなければならないとかという断片的な知識は持っているものです。
しかし、具体的にどのようなルートで歯科医師になれるのかということはきちんと知られていません。

また、大学にもいくつか種類がありますからきちんとそれぞれのことを知っておくことが必要です。
そこでここでは歯科医師になるためにはどのようなステップを踏んでいくのかを紹介していきます。

歯科医師になるための大学

歯科医師になるために基本的には、歯科大学もしくは大学歯学部に通わなければなりません。
どちらであっても6年制の学校であり、基礎から実習まで綿密なカリキュラムが組まれています。

学校には公立と私立大学とがあります。
人気なのは公立であり、これは学費の面がとても大きいです。
公立と私立とでは学費が8倍ほど違い、公立で350万円、私立であれば2800万円ほどかかると言われています。

また、歯科関連の大学というのは各都道府県にあるわけではないので、住んでいる地域によっては通学に時間がかったり一人暮らしをしたりということが必要になることもあります。
歯学部の学習はとても大変であるために、アルバイトが難しく生活費の捻出もするとなると私立は厳しいと考えるケースも多いです。
そのため、地域によっては私立の歯科大学の入試倍率は1.1倍程度のケースもあります。

大学入学後

大学に入学すると、毎日歯学についての勉強をしていきます。
学年が上がるごとに学習内容は本格的になり実習にもいくようになります。

6年生になれば国家試験対策を始めます。
学校によっては対策講座が開かれることもありますが、独学で進めなければならないケースもありますから、学校選びの際には国家試験対策についても確認が必要です。

国家試験については基本的にしっかりと学校の学習内容を身につけてなおかつ国家試験対策もすれば合格できると言われています。
ただし、近年では歯科医の充足状況の問題から合格者が絞られる傾向があり、少しずつ難易度が上がっていますから十分な対策が必要です。

国家試験に合格してもすぐには歯科医にはなれません。
1年間研修医として歯科医院や大学病院で働いて実践的な知識と経験を身につける必要があります。

2年目からは歯科医としての仕事が始まりますが、すぐに開業することはなく多くの人がどこかの歯科医院で働きます。
実務経験を積みながら開業資金を貯金して、歯科医になって5年から10年ほどで開業をすることが一般的です。